婚約者は王子様!?
「や‥めーー」

振り絞って声を出そうとした時だった。

「何やってんだよ!!」

その声に驚いて、舌打ちをして先輩達は逃げて行った。

「大丈夫か?」

助けてくれたのは同じクラスの田島龍だった。

「なん…で‥?」

痛くて顔をゆがめながらも気になって聞いてみた。

「たまたまだよ。ほら、立てるか?」

そう言うと手を差し出してくれた。



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