駄菓子屋松金 ─マツガネ─
しかし、そんな会話の最中でも二人の目は好戦的に輝いており、いつでも飛び掛かれるように武器を構えている。
そんな二人の周りは崩れた建物から立ち上る土煙と、果敢に二人を止めようと武装した隊士達の屍が転がっている。
「俺に隊長の座を譲ると良いよ!」
「本音が出たな」
車山の言葉を合図に二人は一気に距離を縮め、再び武器を交えようとした、その瞬間だった。
「ちょい待ったァァァァァ!!」
叫び声がしたかと思うと、二人の動きがピタリと止まった。
何事かと目を見張る二人は、ある人物に体を拘束され、身動きが取れなかった。
「貴様ら、誰に許可を得てこんなことをしてる? 私は穹人の暴動を止めろと指示したはずだが?」
「これ以上はマジ修理費半端無いッスよ…落ち着いて下さい」
「神野…総隊長、浦賀三席…」
車山を二人がかりで押さえたのは、紫呉と浩也だった。
その表情は焦りと不安が入り交じり、複雑だ。
麗雨を押さえているのは、駄菓子屋二人組だ。
「止めるどころか、更に被害大きくしてどうすんの」
「周り見て下さいよッ」
「駄菓子屋のあんちゃん…と、従業員…」
「僕の認識それだけ!?」
カノヤは僅かに凹んだ。