キミのとなり。
「ちーちゃ……あっ」


後ろを追いかけてきた美咲も先輩に気づいた。


同じようにペコリと頭を下げて、私を追い抜いて部室に入った。


私も部室に入ろうとした時、もう用が済んだのか、校舎へ向かう先輩とすれ違った。



……ほんのりだけど、大人っぽい香水の香りがした。





「そーいえばさ」

ジャージに着替え髪を束ねながら、思い出したように美咲が口を開いた。


「ん?」

「さっき先輩いたじゃん?」

「バスケ部の……マネージャーの?」

「うん。北川先輩」


北川先輩っていうのか。


「朝、言いかけてた話の続きなんだけどさ……」

「うん?」


……なんだか妙に歯切れの悪い美咲。


着替え終わった私は、制服や荷物を仕舞おうとロッカーに足を向ける。
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