私の夫は王になれない俺様

ロバート編

「…で? 本日の本題に入ろうか?」

俺は、俺の部屋にアンドリューを招き入れると口を開いた

棚に飾られている派手な食器を見ていたアンドリューが、振り返ると爽やかな笑みを見せた

「何のことだよ」

「俺が何も知らないとでも思ってるのかよ」

俺はソファに座ると、足を組んだ

「だから何の……」

「俺の口から全てを告げられる前に、言えよ
親友だからって、俺は裏切る人間には容赦はしねえよ?」

アンドリューは肩を竦めると、俺に背を向けた

おいっ

背を向けるな

どんな表情をしてる?

目を見せろ

嘘をつくな

正直に話せ

俺はお前を失いたくないんだ

今、俺はお前を殺したくない

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