ラビリンスの回廊


刺激しないよう、しかし彼女がプライドは保てるように。
ルクトがかけた言葉は、ハルミの心の奥に一石を投じたようだった。


「わかってたけどレイナちゃんを憎んだのは、その人物が君の知ってる――否、身近な人だからかな……?

心に浮かんだ不安を追い払うために、誰かにその恨みを引き受けてもらわなきゃならなかった。

でもそれは当人じゃなく、他の誰かでなければいけなかった。

何故ならその身近な人を信じられなければ、君はその場にいられないから」


ルクトの、まるでハルミの世界を見てきたかのような言い方に、誰もがぴくりとも動けなかった。


玲奈がぽつりと呟く。


「まさか……それって……」


ハルミを見ると、大して見知っているわけでもないその表情や様子からでも十分に、玲奈の思い付いた人物像が、あながち外れてないと知らされた。


「龍佳(りゅうか)……『朱龍』のトップ……」


< 263 / 263 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ

総文字数/141,582

恋愛(キケン・ダーク)299ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ウゼェ」 確かにヤツはそう言った ハズなのに…… ヤツの腕が私を捕らえる。 「ちょっ……何すんの!!」 抵抗も反論も許されない。 「黙れ」 その低音ヴォイスが 私の心と体に絡み付く。 ☆★☆★☆★☆ 生徒会長の秘密 ヤツの本性 知ってしまったらもう 抜け出せない。 ☆★☆★☆★☆ ※ジレジレ注意※ 展開も更新もジレジレ
引き金引いてサヨウナラ

総文字数/73,070

青春・友情221ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
──────── 退屈なこの町 日常 世界 撃鉄をおこし 今 引き金を引け ──────── start 2009.6.15 end 2009.7.18 加筆修正開始 2012.12.27 ※この物語は フィクションです。 現実には 一切関係ありません
唇から零れる、アイシテル

総文字数/1,014

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
そのとき あなたの唇から零れ落ちるのは 『アイシテル』 だったらいいのに ※ヤンデレ注意※

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop