一瞬のきらめき。
照れた様子で顔を下に向けて町田くんが教室を出る。






「じゃあまた明日ね!」







騒ぐクラスのみんなを背に、私も続いて教室を出た。






隣のクラスの男子がかたまって何人か廊下にいた。






この中に翔がいた気がしたけど、なんとなく見ないようにした。






悪いことをしているわけじゃないのに。






「お腹すかない?」






靴を履きながら町田くんが振り返って言った。






「そだね、なんか食べたいかも。」






「駅のほう行ったらいろいろあるから行こっか!時間大丈夫?」






「うん、大丈夫。」






私たちはそれぞれのチャリで駅に向かった。
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