AEVE ENDING
「…ッギャァアアァアァアアア!!」
それで我に返ったらしい。
鼓膜が裂けそうな、色気もなにもない悲鳴が雲雀の眼下から発せられた。
―――煩い。
「な!ぎゃ!ひ…、ま、待て、し、閉め…!」
「日本語喋ったら」
完全にパニックに陥っている倫子を抱き上げ、ぴしりと隙間なくシーツに包んでやる。
雲雀はこれから脱ぐところだったため、まだシャツ一枚脱いじゃいないので問題ない。
倫子の悲鳴に叩き起こされたかのように顔を赤くしたアミが、しどろもどろに口を開いた。
「あ、あははははは、邪魔して、ご、ごめんね。いや、あの、雲雀がね、帰ってきてるってね、奥田から、倫子くんも一緒にってね、そんで居ても座ってもいたくて、あの、まさかそんなね、アハハハハハ!」
日本語になってない。
「なんか混ざってるんだけど」
気絶寸前の倫子をよそに、雲雀は屈めていた上体を起こす。
ギシ、と軋んだベッドの音に、他三人は激しく動揺した。
「なんの用?邪魔」
それはもう、これ以上の邪魔があるものかと言うくらいの、邪魔だ。
雲雀の言葉に、未だ口をぽかりと開けたままだった奥田が口を開く。
「や、用ね、用はね、…そ、そう!騒動があってすぐなんだけど、セクションは続くわけだからさぁ!雲雀と倫子のペア復活ードンドンパフー!」
「パフー!」
あまりの動揺っぷりに頭が痛くなってきた。
「…それで?」
「そ、それで?」
奥田の頬に冷や汗が流れる。
完全に我を失っているらしいが、普段の変態発言が出ないならまだマシだろう。
倫子は既に脳内活動を停止させているらしく、微動だにしなかった。