今宵、月の裏側で
さくらと達は二人っきりになり、お互いの距離を確かめるように沈黙は続いた

最初に言葉を発したのは達だった

達『じゃあ、僕らも帰ろっか?』

さくらは間っていたように頭を縦に振り頷いた

達は自転車を押しながらさくらと並んであるいていた

さくらが突然立ち止まり、それに合わせるようにゆっくり達も立ち止まった


達『どうしたの?』


さくらが少し下を向きながら

さくら『今日はありがとう。』

『送ってくれるのここまででいいよ。あとは自分で帰れる』

達はちょっと驚いて、言葉が出るまで少し時間がかかった

達『うん。わかった。気を付けてね』

さくら『。。。今日はホントにありがとう。達くんこれを。』

と言い達になにかを手渡した

達は手の平に置かれたものをみて

達『これは?』

さくら『友達の印』

とだけ言い残し達の側を離れた

達もすぐ坂道を登り家に帰った.



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