執事の名のもとに
そのテストが明日あるとかで……
俺、大丈夫か?
「ここがお前の部屋じゃ。同室の子と仲良くな、後夜に明日の説明があるから、集まるように同室の子にも言っておきなさい。じゃあ頑張りなさい。」
「ありがとうございました。」
頭を下げて上げた時にはすでに校長の姿はなく。
「いつの間に……。」
不思議に思いながらもドアの横にあるプレートを見た。
そこには俺の名前と神崎敦という文字。
神崎敦かぁ。
つるみやすい奴だといいけど。
ひとつため息をつくとドアをノックした。