執事の名のもとに







「俺は応援するよ。」



「ありがとう、晴馬。」



此処にきて初めて勝は笑った。 



きっと勝なりに感じてたんだと思う。 



「敦も応援するよな?」



そう笑って聞くと、 



「悪いけど、俺は応援できない。」



一瞬でその場の空気が凍った。 



「どうしたんだよ、敦。この前までは賛成みたいなこと言ってただろ?」



そう迫る俺に敦は静かに呟いた。 



「それは、勝が本当に海琉を好きということが事実じゃなかったから…。」 



その瞳は今まで見たことないぐらい冷たい瞳をしていた。 







< 237 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop