執事の名のもとに
それから慌ただしくことが進んだ。
勝の衣装直しや継母の代役。委員のやつもあっちこっち駆け回ってる。
その原因をつくった俺は怪我のせいでいたってのんびり。端っこで皆の様子を見てるだけ。
「暇だな。」
あくびを噛み締めてると勝が走ってきた。
「なあ晴馬、台本今ある?」
「いや、部屋に置いてきたけど…。それがどうかした?」
「なんか俺が覚えた台詞若干違うらしくって。確認したかったんだわ。」
髪をくしゃくしゃしながら困った表情を浮かべた。