執事の名のもとに
「海琉は女の子だ。そりゃ口調や髪が男っぽくても。その事実は何も変わらない。」
そして、敦はそっと海琉の頭を撫でた。
「いつも無理してそうだったんだ…。だから、最後ぐらいは本当の姿で皆とさよならして欲しかった。」
「…敦。」
俺は気づかなかった。
海琉が辛い思いをしていることも。
海琉が始めなんでこんなに突っ掛かってくるのかも。
やっぱり敦はKingだけある。
些細なことまでちゃんと見てる。