執事の名のもとに
みんなが笑っている中なんか考え込むような顔をした勝が見えた。
勝に近づいて声をかけても返事が返ってこない。
「勝ッ!!」
ちょっと大きく言うとやっとこっちを見た。
「…晴馬、どうかした?」
「それはこっちのセリフ。」
言い返すと、勝は何も言わずに飲み物を口に運んだ。
「…なんかおかしいんだ。」
意味がわからないと首を傾げると、勝は一言付け足した。
「海琉だよ、どこがっていわれてもわからんねーけど。」