執事の名のもとに







そして立ち上がるとこっちを振り向いた。



「お前は最高にかっこいいってこと。」



「そんなのわかってるよ。」



冗談で返す。



さっきより明るくなった敦に俺の言葉はまちがってなかったんだと思った。



「…まったく、世話の焼けるやつだ。」



「いつも、お前たちの世話をしてるんだから、お返しだと思えばいいだろ?」



ひとつ俺の肩を叩くとドアの方に歩きだした。



中に入ろうとしたら、急に敦が振り返った。



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