この果てしない空
「ねぇ、昨日またケンカいったのー?」

学校まで歩いて15分。

いつも羽那とたわいもない話をして行くんだ。

『なんで?』

「手、痣になってるー。」

ホントだ。

『痣確認しとけばよかった。
優等生な私が怪我なんて。』

「前も聞いた気がするけどさ、光ってなんで優等生ぽくしてるの?」

『真面目ぽくしてたら誰も寄って来ないからかな?
。』

クラスの子と馴れ合う気はサラサラない。

「素だしちゃえばいいのに。」

『夜の私を知られるのはいやなの。』

そうよ。
何言われるか…。

「そっか。
たまには夜私のとこ来なよ。
親も光なら大歓迎だって。」

『ホント?
ありがとう。』

羽那は髪がセミロングでストレート。
性格良くて、スタイル良くて私が男だったら絶対惚れてる。

でも羽那、彼氏つくらないんだよな。
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