クリ-ミ-ココア
「これから遊ぼうよ〜」
「恋也いないとつまんないしぃ〜」



どうやらお誘いを受けてるみたいだ。


そのまま遊んでくれたらいいのに。


そしたら私は1人で楽しく帰れる。


必死になって帰らなくてすむのに。



「おせー」



こっちに気付いたあいつはダルそうに立ち上がると私の所まで一直線に向かってくる。



振り返った女の子達は私だとわかるとつまんなそうな顔付きになる。



別に一緒に帰らなくたって……



私なんか放ってくれて構わないのに…



「何ボケーっと突っ立てんだよ」



私には笑いかけてもくれない。


女の子達の目線が痛い。


この雰囲気が嫌いなんだよね。



「帰んぞ」



私の気持ちなんか知るよしもなく早くしろと目で訴えかけてくる。



仕方なく自転車に跨がるとその場から逃げるように走らせた。
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