クリ-ミ-ココア
「ちょっとー!そろそろ本気出したらー!」



試合も中盤戦。


圧倒的にこっちのクラスが負けている。



「やっぱイズミ君強いって!」



セリの呼び掛けに内野にいた男子が言った。



「あんな奴早く追い出しちゃって!!」



おいおい…


あんな奴って。


セリさん熱こもっちゃってるよ…



「セリー!思いっきり聞こえてますけどー」



向こうのコートからイズミ君が答える。



その間にもイズミ君はまた1人、ボールを私のクラスの男子に当ててよっしゃーとガッツポーズ。


皆と手を合わせ喜んでいる。



イズミ君強いなぁー


これで何人目だろ…


それにしても少年みたいに笑って楽しそう。


私はこれから順番が回ってくると思うと心臓がバクバクして痛いってゆーのに…
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