あたしのﾊﾟｰﾌｪｸﾄ★BOY

玲央は結衣より一足先に目玉焼きを食べ始めている。


「パパっ！山登りぐらいたいした事ないよ。途中までバスで行くんだから」


「山を甘く見てはいけないぞ？結衣」


「もう・・・・・・大丈夫だから　お土産買って来るね」


結衣は付き合ってられないとばかりに食べ始めた。


――こんな調子でいったら集合時間に間に合わなくなっちゃう。



「玲央、結衣の事頼んだよ？」


まだ心配そうな信也は一緒に行く玲央に頼む。


「パパっ！なに言ってるのっ！玲央とはクラスが違うからバスも違うし、登る時もグループ行動だからあわないのっ」


口から食べたものが出そうな勢いで結衣は言うと目の前に座っている玲央がクッと喉で笑った気がした。