あたしのパーフェクト★BOY
* * * * * *



信也と多恵子に見送られて結衣と玲央は空港にいた。


最終搭乗案内は始まっている。


「玲央君、結衣の事、よろしくね」



多恵子は今日この言葉を何回も言っている。



「ママ・・・・・・」



「多恵子、しつこいぞ?」



信也が笑いながらたしなめる。


「だって、1ヶ月もいないなんて初めてなんですもの・・・・・・」


多恵子は今までの言葉と違い、涙ぐんでいる。



「多恵子さん、しっかり結衣を見ていますから心配しないで下さい」


結衣も多恵子につられて涙ぐむのを見ると玲央は今日何度目かの約束した。



「・・・・・・パパ、ママ 行ってきます」



「あぁ 楽しんでおいで 拓海と葉月ちゃんにもよろしく伝えてくれな?」


信也は笑って娘を送り出した。


「行こうか」


玲央に言われて結衣は頷いた。



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