あたしのパーフェクト★BOY
中へ入っていく2人の後姿を見ながら信也がポツリ言う。


「ふっきれて帰ってくるといいな」


「信也さん・・・・・・」



結衣がカメラを壊し、もう二度とカメラはやらないと言った時、一番胸を痛めたのは信也だと、多恵子は思っている。



「大好きな玲央君がいるから大丈夫よ♪」


自分にも言い聞かせるように多恵子は言った。





結衣を窓際に座らせて、玲央は通路側へ座った。


「映画も見れるから着くまで退屈しないと思うよ 眠かったら眠って?」


玲央はキャビンアテンダントの女性が通ると毛布を貰った。


貰った毛布は結衣の膝にかけてやる。



「ありがと ちょっと寝るね?」


「ん?あぁ 食事が来たら起こしてやるよ」



玲央に頷くと、窓の方に顔を向けて結衣は目を閉じた。





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