あたしのﾊﾟｰﾌｪｸﾄ★BOY

「あとで迎えに来るから」


玲央は立ち上がると腰をかがめ唇にキスをして部屋を出て行った。



玲央が行ってしまうと足をぶらぶらさせながら部屋の中をもう一度見渡す。



――メイドさんと料理人がいるって・・・すご過ぎる。



――葉月おばさまは相変わらず若くてきれいで、拓海おじさまはドキドキ胸が高鳴っちゃうくらい素敵だったな。



飛行機でずっと眠っていたのにベッドのあまりの気持ちよさに頬を寄せるとそのままねむってしまった。



＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊



玲央は結衣の部屋のドアをノックした。



中から返事は聞こえない。



「結衣？」


ドアを開けると薄暗い部屋の中で結衣は眠っていた。



――さて・・・・・・どうしようか・・・・・・。



ずっと眠らせてあげたい所だけど、真夜中にお腹をすかせて起きても気の毒だ。



玲央は肩をすくめると結衣に近づくと身体を揺すった。