あたしのﾊﾟｰﾌｪｸﾄ★BOY
「な、なんで笑ってるの？」


「お兄ちゃんもやるな～って思っただけ」



両手を後ろに組んで納得したように頷いている。



「や、やるな？」


「そうだよ～　ずっと結衣ちゃんを独り占めしていたのにまだ独占したいんだから」


「独占って、そんなんじゃないよ　運動しないと太っちゃうから、させようとしているんだよ」


結衣はそう思っていた。


「そんなに一緒に居たいんなら、違う運動でもすればいいのに」


星羅が楽しそうに笑っている。


「違う運動？」


小首を傾げて聞く。


「も～　結衣ちゃんったら～　知っているくせに～　あっちのことだよ」


結衣の肩を恥ずかしそうに叩いて行ってしまった。


「あっちのこと？」


そう言われてもわからないものはわからない。


――まだプール以外に運動できる場所があるのかな？あとで玲央に聞いてみよっと。



< 427 / 464 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop