あたしのパーフェクト★BOY



プールへ行くと水の音が聞こえた。


玲央がクロールで泳いでいた。


――きれいなフォーム……鍛えられた身体をしているのはここで泳いでいたからなんだね。



プールの底に仕込まれているライトが深いブルーの色で水が海のように見えて幻想的だ。



結衣は水に入るのも忘れて近くの椅子に腰かけ、玲央が泳ぐさまを見ていた。



「結衣?」



いつの間にか玲央がすぐそばまで来ていた。



「早く入って」


「あ、うん」


パーカーを脱ぎ、ショートパンツに手をかけた時、玲央の視線が気になり手を止めた。



「あっち向いてて」


見上げるようにして見ている玲央の前で脱ぐのはとても恥ずかしかった。



< 428 / 464 >

この作品をシェア

pagetop