君の声。


クラスのざわめきは
一層大きくなる


そして、黒板に書いた名前の上に


“みなみ みなみ”

と振り仮名を打ち、
ペコッと頭を下げると

オレの後ろに戻ってきた


えぇ。 と担任が声を上げる


「陽は、今言った通り
声が出ません」

関西弁で皆に事実が伝わる



「あぁ、ちなみに陽は
中国人やないぞ。
苗字と名前、一緒なだけや」



それだけ言うと、
つまらなそうにペンを回し始めた






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