アリスの作り方


「何ですか」


それでも少しからかわれている様な気分になるので、あまり気分としてはよくない。

プイッと少し目線を外すと、森の中にある木に適当に視線を移した。


彼のペースにのせられると、今までの哀しい気分が薄れていくようで、妙な感じだった。


「縲ちゃん……何かこう呼ぶと俺は特別のように感じる」


表情が分からないが、ジョーカーさんの声色は嬉しそうだった。


「特別……。」


確かに……私もアリスではなくて縲と言われるのは違かった。


「だって……君の名前を呼ぶと君との距離の近くなる気がするから」


私の頭を撫でながら、優しい微笑で言った。

その手の温もりが心地よく今まで感じていた哀しさがじわじわと癒されていくようだった。


「縲ちゃん。俺は敵でも……ずっと君の味方だから」



上の方を見ると必然的に目が合う。



すると彼が真剣な表情で口を開いた。



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