君の声
「もういいでしょ…出て行って下さい」
立夏に突き放されても真由は「終わりではない」と思っていた
「はぁ……」
唇を手でごしごしとふく立夏
自分で納得してしたはずだが、後悔ばかりでため息がでる
「立夏様…白石様は?」
「もう…来ないよ…」
「由衣様も安心なさいますね」
村田はほっと胸を撫で下ろした
これで二人はうまくいくとばかり思った
「由衣は?」
「いえ…まだ見てませんので…」
「じゃぁ…まだ寝ているね」