君の声
私が
「なっなんですって!」
「なんだ、どうした」
龍郎は妻の里香子と食後のひとときの楽しんでいた
そこへ本郷の執事嶋原からとんでもないことを聞かされた
「立夏様が事故にあわれて今病気に搬送中です」
立ち上がった里香子は今にも倒れそうなくらい蒼白していた
「あな、あなた……立夏…が…」
「行こう」
「お車を回しております」
「わかった…里香子…行くぞ」
「えっ…ぇぇ…」
嶋原の運転で有名大学病院につくと立夏は手術中と聞いて里香子は保っていた意識を手放した
「里香子っ!」
「奥様っ??」
「すまない、妻を休ませてくれないか」
「は、はい、こちらに…」