君の声

少女と少年



 「うわーーん、ママァ~」





 「見て、村田さん、泣いてるよ」

 「ええ…では立夏様が泣きやませて下さい」

 「ええっ!?僕?」

 「ええ、ほらっ行って下さい」




 「もうっ…村田さんは……ねっねぇ…」

 「お兄ちゃんだれぇ?……っく…うぇっ…」

 「わあぁっ泣かないで?僕は立夏」

 「りっか…?……あれぇ?さっきママが…」

 「こっち来て!」

 「なぁに?」

 「ほらっ!お星様!」

 「わぁぁ!!…あっ!流れたぁ~ねぇねぇ!」

 「何?」

 「お兄ちゃんはなにかねがった?」

 「う~ん、内緒」

 「え~っ…でもわたしもないしょ!」

 「由衣っ!!」

 「ママァ~」

 「良かったね」




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