君の声

魔女の声



学校に言っても由衣は頷いたり、にこっと笑ったり

それだけ


 「由衣?」


鈴が二人きりになって声をかけてもうんともすんとも言わない

ただ笑いかけるだけ


 (由衣…どうしちゃったの?)


鈴は由衣の顔色が悪いのも気になった


目は少し赤くなっている


 (由衣…なにか合ったんなら…話して欲しいのに…)


 (誰かを不幸にする声……か…強ち間違えじゃないか…)


由衣の心はどんどんと真っ黒なもやもやに覆われていった




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