君の声

条件と立夏の…



 「白石さんっ」


南が飛び上がるように立ち上がった


由衣は呆然と真由を見た


 「由衣さん?あの園はつぶれるのよ?あなたのせいで」

 「え……」

 「止めてくださいっ!!」


南が部屋に入ってくる真由を止めようとするがずんずんととまらない真由


 「ふふっ…あなたがいつまでも立夏さんから離れないからここを潰すの」

 「白石さんっもうその話は終わり…」

 「いやよ…この子はなにもわかってないもの、自分の存在が立夏さんを苦しめること」

 「…え…苦しめ?」

 「だってそうでしょ?私というものがありながら優しい立夏さんは出て行けと言わないんでしょ?」

 「っ……」

 「だから南さんに言ったの、あなたが立夏さんの前から消えればここの援助を続けても良いって」





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