君の声
「?」
久しぶりに帰ってきた我が家
愛おしい由衣がいるはずなのに屋敷の中はシーンッと静まりかえっていた
静まりかえりすぎて怖いくらいだ
「由衣?」
寝室をノックしても返事がない
(寝てるのかな?)
(…具合が悪いと言ってたっけ)
なら寝かせてあげようと書斎に翻した
(あ…でもパーティーまでには起きてもらわなきゃ…でも大丈夫かな?)
そんなことを考えていた時だった
「…手紙?」
真っ白な封筒が書斎のテーブルに置かれていた