君の声
「っ!?由衣っ!!」
読み終えると立夏は由衣の寝室のドアを乱暴に開けた
そして落胆した
以前に立夏が由衣の為に揃えたものだけが所在なく部屋に残っていた
由衣が施設から持ってきた物が一切なくなっていた
そればまるで由衣がこの屋敷に来る前のように戻っていた
「んで……なんで…だ…由衣っ……」
立夏は由衣がいたはずのベッドに横たわった
その瞬間
『「無防備すぎるよ…僕だって立派な男子ですよ?」』