君の声
ふと由衣がテーブルセットを見るとお箸でなくてフォークとナイフ、スプーン
(うっ……)
「…再来週僕の実家でパーティーがあるんだ…そこで由衣を両親に紹介するから…」
立夏は苦々しく由衣に言った
由衣の顔も青くなっているのがわかる
(…ご両親……)
はじめて会う立夏の両親
由衣は両親が由衣に好意を持っていないことも、真由と言う許嫁がいることも知らない
「…だから今日から色々マナーを教えるから、ね?」
立夏に力なく微笑まれると嫌な不安が心占める
(立夏さんも…不安なんだ…)