愛しの俺様くん
まだ頭がじんじんする。

けど、こんなときは……………

机に手を入れある物を取り出した。

んっふふふ。やぁっぱいいわー

「…宇都宮さまー!」

あたしが取り出したものとは、携帯小説。

やっぱり、俺様はいい♪どこぞの王子とは大違い!!

………って、あたしかなーりいっちゃってるよね。

痛い女。現実に俺様な人なんているかわからないのに。

「あーあっ…… 世の中にこんな人いないかなぁ…」

机にぴたっと顔をくっつける。

あっ…。やばい。眠たくなってきた…。

うとうとしていると、

「はーなーざーきー!!!」

頭上で担任のハゲ先の声が聞こえた。


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