風鈴
「あ、そうだわ、市哉先生」
「ん?」
「先生たちの赤ちゃんが男の子だったら、幸子をお嫁にしてくださいね」
突然の申し出に、市哉が思わず、紫のほうを振り向いた。
市哉の視線の先では、紫が、茹ダコのようになって照れている。
「あはは、紫ちゃん、なんて顔してるんだよ」
「…っもう!房子さんが変なこと言うからよ!」
これが平然としていられるものですか、と紫は手の平で両頬を挟んで、熱を冷ました。
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