―――いじめ―――【完結】


「いつも何も反抗しないしさ、何なんだよ!」


リリカは不機嫌だ。


…反抗したらしたでもっといじめるくせに。


「きっとリリカが怖いんだよぉ!それより今日のメイク可愛い〜」


「あ、わかる?グロス変えた!あと、マツエクもサロン変えてさー」


いつもの調子でリリカを落ち着かせて、チラッとあの子の方を見る。


「レナ大丈夫?」


「全然大丈夫だよ。」


その子は友達に笑顔を向けていた。


今のリリカから言われた事なんて全く気にしてないみたい。


「笑うと、可愛い感じなんだけどな…」


ニコッと可愛らしく笑うその子を見て、思わず呟いてしまった。


「なんか言った?」


リリカが怪訝そうな顔をしている。


「ううん、なんでもない!」


< 347 / 368 >

この作品をシェア

pagetop