恋は盲目


…はずだったが、何故か彼の手によって止められてしまった。



「………何?」



無言でただ見つめあっている。



ドキドキ…



不覚にも彼の目に見つめられ胸が高鳴る。




「放してください。……最後くらい格好よく出ていきたいんですけど。」



…………


それでも沈黙が続くと本当にどうしていいかわからない。




「あの…「だめだ。」



え?


言葉を遮られてでてきたのは否定の言葉。



「だめだ。俺の許可なしに勝手にやめるのは許さない。」



………は?何言ってんの?


「なんであなたの許可がいるのよ。やめるのは私の意志だから。」



「許さない。」



「どうして?あなたには私じゃなくても他にも沢山いるでしょ?一人くらい減ったって変わらないじゃない!もう嫌なの!都合の良い女なんか嫌なの!!………あなたの傍になんかいたくないから!!」




勢いに任せて捕まれた腕を放して逃げるように彼のマンションをでた。



もうやだ……



こんなに苦しいのに……どうして解放してくれないの……?



私じゃなくてもいいじゃない……



あなたの特別になれないのなら、私は傍にはいられないの……。




もう都合の良いときにだけ会うなんて耐えられないの。



だから……………



もう私のこと何とも思ってないならほっといて。



構わないで。



お願いだから私の心の中にこれ以上入ってこないで――………




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