心霊スポット取材班
「お久しぶりです!」
光輝はすっかり緊張感がなくなり、何故かホッとした気持ちにもなった。
「決まったのかね?」
江川はタバコを消し、椅子から立ち上がった。
「はぃ!」
3人はそろって返事をした。
「これなんですけど…」
満はレポート用紙を江川に渡した。
江川は受け取って、しばらく見ている。
「やっぱり…心霊スポットじゃなきゃ駄目ですよね?」
光輝は恐る恐る聞いてみた、敏也も満も江川の顔を覗かせた。
「いい!!!」
江川は何を思ったのか、いきなり声を張り上げた。
「なかなか、おまえ達もやるじゃないか!!」
江川は、凄い記事が出来上がるのではと…内心、思っていた。
「①番チームはもう来たんですか?」
敏也が聞いた。
「二日前に来たよ!①番チームもよかったが、おまえ達も負けてない!」
江川は何故かワクワクしているような様子だった。