キミが教えてくれたこと
~入学式~
 この日からだったのかな?人生が変わり始めたのは・・・。

 「萌菜~おきなさい!!遅刻しちゃうわよ?」
 
 「うーん。わかってるよ」
 
 「今日から中学生でしょ!!」
  お母さんの言葉で目が覚めた。そうだ!今日から中学生だ。

 「あっ!そうだ」
  いそいで準備をする。初日から遅刻はまずいからね・・・。

 「まったく。もう・・・しかっりしなさいよ!」
  朝から騒がしい。まぁいつものことなんだけどね(笑)
  私は、かったばかりの制服に着替え、少し着崩しておしゃれをした。

 「いってきまーす!」

 「いってらっしゃい。気をつけてね!後で入学式いくから。」
 
 「はーい。」
  徒歩20分くらいの所に私の通う中学校がある。
  まぁ、近いっていえば近いのかな?

 「萌菜~!!」
  後ろを振り返ると大親友の眞梨がいた。

 「おはよ!萌菜」

 「おはよ」

 「今日から中学生だよ!青春だ~。彼氏できるといいなぁ。
  新しい恋が始まるといいなぁ」
  恋なんて傷つくだけなのに・・・。
  何て思ってた。

 「眞梨は、かわいいからすぐできるよ。」
 
 「ありがとう(笑)萌菜は、彼氏ほしくないの?」

 「あー、うん。裏切られるのとか傷つくのいやだから・・・。」
 
 「もしかして・・・。まだ優のことひきずってる?」

 「ううん!!もう終わったことだし!全然ひきずってない。」
  なんていったけど、本当はひきずってた。
  
 「そっか。ならいいけど・・・。でももったいないなぁ
  萌菜モテるのにさ~」
  モテなくていいから。あの頃は、優の気持ちが
  ほしかった。優だけに思っててもらいたかった・・・。

 「モテないよ!あっクラス発表されてるよ!」
  ドキドキしながらクラス表の前に立つ。



 
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