キミが教えてくれたこと

  「あっ!萌菜~!一緒だよ!!やったー」
  おそるおそる顔を上げてみて見る。

 「え?ほんとだ~」

 「よかった~!一緒で!!」
 
 「そうだよね~!・・・えっ」
  一瞬、時が止まったように思えた。どうして神様は、
  こんなにも意地悪なんだろう・・・。
  信じたくなかった。でも、親友の言葉で一気に現実に戻った。

 「・・・優も同クラだね。」

 「あっ。ほんとだね!そろそろ教室行こ?」
  精一杯の笑顔をつくった。気にしてないふりをした。
  もしかしたら、少しひきつってたかもしれないけど。

   

    _優とは、1年前_
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