「いいわけ」
何も言わなくなったあたしに、小さなため息を吐き出しながら立ち上がったユカは



「帰るわ」




そう言って部屋を出て行った。



独りになった自室で、聞こえるのは悔し涙と小さな嗚咽の音。
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