恋時雨~恋、ときどき、涙~
バスケットボールの練習が終われば順也が来るし、仙台から帰ってきた汐莉さんと、亘さんも来ることになっている。
夕飯を作って、引っ越し祝いをやろうという約束をしているのだ。
でも、わたしはそんな気分ではなかった。
わたしは、リビングで不貞腐れた態度を取り続けていた。
大きな硝子テーブルの上を2回、リモコンの角で強く叩いた。
これで、音が出ているはずだ。
健ちゃんが振り向いた。
「強すぎ。リモコン、壊れるんけ」
わたしはテーブルから体を起こして、両手を動かした。
〈いつも、はぐらかされてる気がする。何のためなの?〉
最近のわたしは、健ちゃんに質問ばかり重ねている。
自分でも嫌になるほどだ。
健ちゃんも「またか」なんて、呆れた顔をする。
でも、どうしても納得がいかないのだ。
気になり始めたら、どんなに些細な事でも気になって仕方なくなる。
どこまでも追及したくなるのは、A型の本能なのだろうか。
わたしは立ち上がり、キッチンに向かった。
〈どうして? 何のために、こんなに広い部屋を借りたの?〉
夕飯を作って、引っ越し祝いをやろうという約束をしているのだ。
でも、わたしはそんな気分ではなかった。
わたしは、リビングで不貞腐れた態度を取り続けていた。
大きな硝子テーブルの上を2回、リモコンの角で強く叩いた。
これで、音が出ているはずだ。
健ちゃんが振り向いた。
「強すぎ。リモコン、壊れるんけ」
わたしはテーブルから体を起こして、両手を動かした。
〈いつも、はぐらかされてる気がする。何のためなの?〉
最近のわたしは、健ちゃんに質問ばかり重ねている。
自分でも嫌になるほどだ。
健ちゃんも「またか」なんて、呆れた顔をする。
でも、どうしても納得がいかないのだ。
気になり始めたら、どんなに些細な事でも気になって仕方なくなる。
どこまでも追及したくなるのは、A型の本能なのだろうか。
わたしは立ち上がり、キッチンに向かった。
〈どうして? 何のために、こんなに広い部屋を借りたの?〉