恋時雨~恋、ときどき、涙~
静奈に出逢うまで。
健ちゃんに出逢うまで。
幸や中島くんに出逢うまで。
わたしには確かな居場所なんてないと思っていた。
むしろ、居場所があってはいけないとまで。
わたしは頷いた。
頷いて、果江さんを見つめた。
「は? 何?」
何を頷いているの、と首を傾げる果江さんを見つめたあと、わたしはメモ帳にボールペンを走らせた。
【果江さんの気持ちが分かる
わたしも居場所がないと思ったことがある】
すると、果江さんは少し表情を歪めた。
「そう。あなたも」
歪んだ表情でも、果江さんは美人だった。
果江さんが瞬きをすると、長い睫毛が微かに揺れた。
「あなたにも、幼なじみがいるのよね。亘から聞いてる。あの、車椅子の男の子」
わたしは頷いた。
「なら、分かるはず。いちばん信頼している幼なじみに、ここにお前の居場所はないって言われたら、どんな思いか」
わたしは顔を歪めて、息を止めた。
苦しかった。
もし、順也からそんな事を言われてしまったら。
わたしだって、おかしくなる。
わたしは胸を押さえた。
痛くて、たまらなかった。
健ちゃんに出逢うまで。
幸や中島くんに出逢うまで。
わたしには確かな居場所なんてないと思っていた。
むしろ、居場所があってはいけないとまで。
わたしは頷いた。
頷いて、果江さんを見つめた。
「は? 何?」
何を頷いているの、と首を傾げる果江さんを見つめたあと、わたしはメモ帳にボールペンを走らせた。
【果江さんの気持ちが分かる
わたしも居場所がないと思ったことがある】
すると、果江さんは少し表情を歪めた。
「そう。あなたも」
歪んだ表情でも、果江さんは美人だった。
果江さんが瞬きをすると、長い睫毛が微かに揺れた。
「あなたにも、幼なじみがいるのよね。亘から聞いてる。あの、車椅子の男の子」
わたしは頷いた。
「なら、分かるはず。いちばん信頼している幼なじみに、ここにお前の居場所はないって言われたら、どんな思いか」
わたしは顔を歪めて、息を止めた。
苦しかった。
もし、順也からそんな事を言われてしまったら。
わたしだって、おかしくなる。
わたしは胸を押さえた。
痛くて、たまらなかった。