斎宮物語

「いつき、どうしたのじゃ。
最近、顔色が優れぬではないか。」

上様は、なんとも言えないような寂しそうな、悲しそうな表情をしている。

「いえ…。
特になにもございませぬ。」

「…。」

やっぱり。

上様は、悲しい顔をなされている。

「いつき。」

消えそうな声で名を呼ばれ、強く抱きしめられた。


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