イジワル王子とお姫様
「…ったく。すぐそーゆう顔すんなよなぁ?だからハゼがつけあがるんじゃん」


そう言ってナツキくんはまた体を起こす


「つけあがる?ハゼくんが?」


「おー。さっき言った、銃士にお前の連絡先を、執拗に聞いてるって所はマジだから」


嘘っ!


「女避けに、オレがあぁ言ったって知ってるしさ。ハゼの事好きになんのも時間の問題だって、あいつ自信満々だったぜ」


「ええぇ~?困るよ、そんなの…だって、私は」


「オレが好きなんだろ?」


ナツキくんだって自信満々じゃない…


勝ち誇ったような顔して私を見る


「でもどうして、モテるハゼくんがそんなに私に執着するの?他にもいい子いるじゃないぃ」


ナツキくん、私のおでこを、つんと押す


「あいつのどストライクなんだと」
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