イジワル王子とお姫様
えっと…


ナツキくんも、私と一緒にいるのを誰かに見られるのが恥ずかしかったのかな


もしそれだけならいいけど…


一緒にいる事自体、面倒だって思われてたらヤだな


「あっ、何かノロケになっちゃったね。だから二人見て、何かいい感じだな~って思ったの


ただの友達とこうやってわざわざ観覧車乗りに来ないでしょ?ね、ボク」


お姉さんにそう言われ、ナツキくんは


「はぁ…まあ」


とか何とか。意味のない返答をしてる


ププッ、ボクだって


ナツキくん、か~わいい


笑いそうになって思わず、口に手をあてる


目だけをナツキくんに向けると、彼もこっちを見ていた
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