イジワル王子とお姫様
うわ、目が合っちゃった。笑いそうになったの、バレたかな?


結局、観覧車の中ではお姉さんが喋り続け、私たちは大して何も話さなかった


観覧車は遂に一周し、下に着いた。係員さんに誘導され、全員で観覧車を降りる


「ゴメンね、デートの邪魔して。仲良くね」


って言うと、お姉さんはお兄さんに腕を絡め、また次の乗り物へと歩いて行った


お姉さんを見送った後、ナツキくんがポツリ


「…何かすげぇな。お前も何年かしたらあ~いう風になりそだな」


だって


どういう意味?!誉めてる?


「ねぇ、ナツキくん」


「何だよ」


「ナツキくんも、私といる所、知り合いに見られたら恥ずかしい?」


「はあ?」


ナツキくんは、驚いた顔をする
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