イジワル王子とお姫様
顔が、ナツキくんの胸に当たる


うわ…すごい事してるよ、私たち


「オレと…付き合ってくれる?」


「う…うん。もちろん」


恥ずかしい…


「ありがとな」


ナツキくんはそう言うと、体を少し私から離し


少し笑うと…


顔をそっと近づけて…、私にキスをした


…背中に回された腕から、唇から…今触れている全ての場所から、ナツキくんの優しさが伝わってくる


ナツキくん…好き


心の中で何度も何度も繰り返した






…遠くで、始業を
知らせるチャイムの
音が響いていた


それは…まるで


私たちを
祝福してくれている


鐘の音の
ようだった…



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