イジワル王子とお姫様
月明かりの中で…
漁体験を終え、宿に戻って来た私たち


「杏、楽しかったね~!」


「うん、あのグロい魚が美味しい料理に変わるんだから不思議だよね」



「まあねぇ…。ね、ナツキくんたち今から夕食までどうする?」


「近くに温泉湧いてんだって。みんなで行かね?」


ナツキくんの言葉を聞いて、とっさに銃士くんが


「待ってました!それって混浴?」


漁でちょっと潮水浴びたし、ベタベタしてるけど、混浴だったら行きたくないぃ~…


「んな訳ねーだろ」


ナツキくんは間髪入れず、銃士くんのお尻に蹴り入れてる


良かったぁ…


ナツキくんが私の方を見て、ニッて笑う


「行くだろ?」


「うん!じゃあ…用意してくるね。行こー、杏」


ナツキくんと目が合う度にドキドキする。何かちょっと恥ずかしい
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