イジワル王子とお姫様
不思議そうに見ている私を、ナツキくんはじっと見据え…そして、フッと柔らかい笑みを見せた


「今日はここまでだけど、その代わり次は手加減しねぇから」


そう言ってニヤリと笑い私の顎を指ですくい上げる


…今日だって、十分容赦ないんだけどぉ。本当に意地悪なんだから


それに…さっきの言葉は…どういう意味?


もしかして…ナツキくんはずっと前から気付いてたの?


深く考えるより先に、再びナツキくんの優しい瞳に包まれ…


私たちは、最後にもう一度キスをした





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